2013年9月24日火曜日

テレコムスクエアのクレジットカード情報流出

最近、セキュリティやプライバシーに関するニュースがありました。Macとはあまり関係ありませんが、自分の使っているサービスだったのと、セキュリティはPCの機種や使用状況に関わらず気にしないといけないと思うので、ちょっと書いてみます。

ここでは、テレコムスクエアへの不正アクセスでクレジットカードデータが流出した事件について書きます。
テレコムスクエアでは携帯電話のレンタルサービスをしています。海外出張で何回か使ったことがあったので、自分のデータが該当していないかと心配しましたが、かすったようで大丈夫だったようです(調査が正しければ)。また、上記サイトのリンク先やニュースサイトITProによると該当する人は以下のようです。
(1)2008年7月1日~2013年4月30日に、各法人専用Webサイトを利用した法人ユーザー、(2)2012年6月1日~10月14日に同社の個人向けWebサイトから申し込んだユーザー、(3)個人向けWebサイトで申し込み、2012年10月15日~2013年2月5日に宅配便または空港の返却BOXで返却したユーザー。
クレジットカードのデータが流出して勝手に使われると、金銭的な損失や信用の喪失、クレジットカード会社や場合によっては警察等の対応への時間的損失や精神的なダメージなどかなり大変な状況になります。
今回の事件で一番悪いのは不正アクセスしたクラッカーでしょうが、クレジットカード情報を長期間保存していたサイトにも非があるように思います。テレコムスクエアは、今後はすべて自社サイト運営にしてクレジットカードデータの保存も必要最小限にするといっているので改善されるとは思います。
ユーザ側で、何か防御策があるのかと考えると、利便性を保とうとするとあまり有効な手立てはないように感じます。例えば、以下のような方法は思いつくのですが、

  1. クレジットカードを使わずに、現金払い、振り込みを利用
  2. 限度額の小さいカードや毎回異なるクレジット番号をくれるサービスの利用
  3. 会社で社用のクレジットカードがある場合は、それを利用

クレジットカードの目的が信用をベースにして種々の取引を簡便にすることがメリットだと考えると(*)、1や2の方法は、そのメリットを無くす方向です。また、1は使えないサービスもありますし、2をサポートしているカード会社もあまり多くはなさそうです。クレジットカードをよく使う人だと、2の情報管理の負担も増えそうです。3の方法は、会社によっては利用できませんし、最終的には被害にあう相手が変わるだけです。
どうしたらいいの、とも思うのですが、現状では、利便性とリスクや面倒さを天秤にかけて、自分で選んでいくしかないのかなと思います。後は、カード会社からの利用履歴をちゃんと確認したり、できればセキュリティ関連のニュースも気にするということでしょうか。本来は、ニュースを気にしなければならないのはおかしいでしょうが。

(*) 別の考え方では、クレジットカード会社が、顧客のお金を使いやすくして最終的には、顧客のお金を吸い上げていくビジネスモデルなのかもしれません。

2013年9月8日日曜日

MP3の再生速度を半分にする

iTunesに以前入れていたアルバムで、再生速度が途中から2倍になっていたものがありました。
10年ほど前に、カセットテープからデジタル化したので、途中でセッティングを変えたか、間違えてしまったのだと思います。もう一度同じ音源から取れればいいのですが、事情がありすぐには再取込みできない状況です。カセットテープが遠くの実家にあるのと当時使った機材(Windows PC)が壊れてしまいました。
ということで、すぐ録り直すのはあきらめて、現存のデータで何とかすることにしました。
今回は、この1曲(というか1データ)だけだったので、Audacityというアプリケーションを使いました。Audacityは、その開発サイトによると「フリー、オープンソースでクロスプラットフォームのレコーディング・サウンド編集ソフトウェアです」ということです。

Audacityのダウンロード

はじめ、Audacityの最新版2.0.4をダウンロードしてきたのですが、曲を再生してもブツブツ途切れたり、アプリケーションが突然終了したりであまり調子がよくありません。9月6日(時差を考えると1日前)がリリース日ということで、まだバグが残っているのかもしれません。
今回は、ダウンロードリンクから古いバージョンを探し、2.0.3をインストールして使いました。こちらの方は、曲の再生と安定性は問題ありませんでした。

曲の読み込み

はじめに、iTunesに入っている曲をFinderで表示します。
曲を選択した状態でメニューバーまたは右クリックで「Finderで表示」を選びます。

Finderで表示されたら、それを直接使うのではなく、一旦別の作業フォルダにコピーして、以降こちらを使うようにします。

Audacityに読み込むには、メニューからも読み込めますが、メインウインドウにドラッグアンドドロップするのが簡単です。

正常に読み込まれた後は、以下のような波形が表示されます。

速度変更したい部分のコピーと速度変換

ウィンドウ下部の選択開始、終了ペインで時間を指定し、再生ボタンで確認しながら変換したい範囲を選択します。

選択範囲をカットします。心配ならコピーでもかまいませんが、後でカットする必要があります。
次に、メニューバーから「ファイル(F)」->「新規(N)」を選び新しいウインドウを開きます。

そこに、先ほどカットした部分をペーストします。

全範囲を選択し再生速度を変更します。メニューバーから、「エフェクト(c)」->「スピードの変更...」を選びます。

次のようなウインドウが現れます。今回はスピードを半分にしたいので、-50.0としました。プレビューボタンを押すと、どのように再生されるか確認できます。

変換が完了したら、変換後の範囲(全部)を選択して、コピーします。
そして、最初にカットしたウィンドウに戻ってペーストします。時間のマーカーを動かしていなければ、後ろにペーストされます。

繋ぎ目あたりを再生して、違和感がないか確認します。この例では問題ありませんでしたが、ノイズや急に変わって違和感がある場合は、フェードイン・フェードアウトや無音期間を入れるなど工夫が必要かもしれません。

書き出し

メニューバーから「ファイル(F)」->「書き出し...(E)」を選んで書き出します。
今回は、AIFFにしてそれをiTunesで読み込み、AACに変換することにしましたが、Audacityで直接MP3を書き出したり、ffmpegをインストールすれば、AACを書き出すことも可能のようです。(確認はしていませんが)


速度変換したい曲やポッドキャストが大量にあり、範囲を調整しなくていいような場合は、ffmpegやsoxのようなツールの方が効率がいいかもしれません。