2013年7月17日水曜日

DuckDuckGoという検索エンジン


最近、米国中央情報局(CIA)元職員の情報漏洩事件で、米国国家安全保障局(NSA)が米国市民や国外との通信情報を収集していることを告発し、問題になっていますね。
NSAがさまざまな情報を収集しているということは、過去にもいわれていましたが、今回はより具体的な話が出てきたということになります。
例えば、NSAからGoogleやApple, Facebook, VerisonといったIT企業や通信会社に対して、利用者の情報を提供をするよう要請が出されている等、元職員は話しているようですね。たとえ国といえども、プライバシーに関する情報を勝手に集めるのは許されないと問題にしている人も多いようです。

そんな中で、最近DuckDuckGoという検索エンジンが注目を集めているようです。
DuckDuckGoは、ユーザの情報を収集・保存しないということをポリシーとしている検索エンジンです。収入源は、DuckDuckGo経由でAmazon等のショッピングサイトでユーザが買い物をした場合に入る報酬だそうです。
DuckDuckGoは、アクセス情報、検索履歴等を保存していないため、政府機関から情報提供の要請があっても出す情報自体がないという訳です。(日本では、アクセスログなどを保存しないといけない法律が検討されているようですが)

個人的にも興味があり、どんなものか使ってみました。
検索エンジンなので、その性能自体が悪いと仕方ないので検索の使い心地を調べてみました。全部、体感レベルの話でちゃんとした計測はしていません。
実行速度については、他の検索エンジンと変わらないようです。
また、検索機能についてですが、まずデフォルトの設定で使用すると検索ワードが英語の場合、英語のサイトが多く出てきて、日本語の情報はあまり出てきません。設定で地域(region)をJapanにすると日本語ページも上位に出てきて使いやすくなります。
検索精度の印象ですが、時事的な内容(例えばアシアナ航空の事故など)でも、ちゃんと引っかかるようで特に問題は感じませんでした。専門的な内容だとちょっと物足りない場合もあり、Googleの方がより適切な情報を示してくれることもありました。
DuckDuckGoの精度が悪いというよりは、Googleが私の検索履歴、IPアドレス等を利用してより精度を高めている印象です。
また、DuckDuckGoの方が検索欄に入れる言葉の順序による影響が大きいです。
全体としては、予想よりも使えそうなので、もうしばらく使ってみようと思います。

本当はプライバシーについても書こうとしたのですが、長くなってきたのと自分でも整理できていないことがわかったので、別の機会に書こうと思います。(整理できたかどうかは別にして)

また、気になる人は、ウェブブラウザーのトラッキングやトラッキングクッキー、プライベートブラウジングについての設定も調べるといいと思います。
Safariでは、環境設定->プライバシー->Webサイトによるトラッキング、FirefoxやChromeでも同様の設定があります。ただ、現状ではWebサーバー側で対応しているところは少ないようです。

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