2013年2月7日木曜日

日本語のman (jman)と info

manコマンドについて書きましたが、英語のマニュアルしかないのでちょっとハードルが高いと思われた方もいるかもしれません。
そういう人のために、jmanという日本語化されたmanがあります。と言っても、Mac OS Xのmanページを日本語に翻訳したものではなく、FreeBSDやLinux、その他用に作られた日本語manページをMacで使おうというものです。ここでhiroto sakaiさんが公開されていますので、必要な方はダウンロード、インストールしてください。

御存じの方も多いかもしれませんが、現在のMac OS X上で動くコマンドの多くはFreeBSDというUnix系のOSから移植されたものです。FreeBSDの他にもUnix系(風?)のOSとして、Linuxがあります。Linuxは本来はOSのカーネル部分のみで、コマンド群はGNU Licenceの元で開発されたものが多く、FreeBSDのものとは、機能やオプション等で異なる場合があります。OS XはFreeBSD系のコマンドが多いので、FreeBSDのmanの方が完全ではないにしても親和性は高いようです。
といってもjmanはコマンドの大体の機能やオプションを日本語で知るという目的として使うべきであり、最終的にはOS Xのmanを見る必要はあります。
以下は、jman lsの出力例です。

$ jman ls

名称
     ls - ディレクトリの内容のリストを表示する

書式
     ls [-ABCFGHLPRTWZabcdfghiklmnopqrstuwx1] [file ...]

解説
     ls は file で指定されたファイル名およびオプションの指定にしたがって、ファ
     イルに関する各種の情報を表示します。なお、 file としてディレクトリが指定
     された場合は、そのディレクトリ配下のファイルに関する情報を表示します。

     file が指定されなかった場合は、カレントディレクトリのファイルを表示します
     。表示はファイル名のアルファベット順にソートされます。ただし、 file とし
     てディレクトリファイルとそれ以外のファイルを混在して指定した場合は、ディ
     レクトリ以外のファイルが先に表示され、その後ディレクトリ配下のファイルが
     表示されます。

     オプションとしては、以下のものがあります。

     -A      . と .. を除く全てのエントリを表示します。スーパユーザの場合は、
             通常このオプションがセットされています。

     -B      ファイル名中の非印字可能文字 ( ctype(3) と現在のロケール設定で定
             義されます) を強制的に \xxx の形式で表示します。 xxx は文字の数値
             であり 8 進数です。

     -C      マルチカラム形式で出力します。端末への出力の場合は、これがデフォ
             ルトになります。
...以下省略...


また、ターミナルで文字列を選択し、右クリックすると、「man ページを開く」メニューが出ますね。いつのバージョンからかわかりませんが。

 先ほどのjman lsのページで、lsを選ぶと英語のlsのmanページが表示されました。 

このスタイルは、ターミナルの環境設定でMan Pageプロファイルで設定してあるものが使われているようです。黄色背景が気に入らなければここを変更すればよいと思います。

このmanページの参照先には、シェルでログイン後のMANPATHは反映されていないようで、ターミナルが立ち上がった段階のMANPATHになっているようです。
このメニューのman機能を活用したい方は、/etc/launchd.confなどに定義しておく必要がありますね。
以前のこの記事この記事を参照してみてください。

それから、man以外にコマンドの使い方を調べるためのコマンドに、infoがあります。
$ info [トピック名]
で起動できます。こちらは、主にGNUのコマンド等が説明されています。
私は、emacsについて調べる時ぐらいにinfoを使うくらいです。
こちらも、OS X素のままでは英語での説明が表示されます。

man (jmanも)、infoはだいたい知っているコマンドで、オプションがどうなっていたかなと思う時の確認には、ターミナルから素早く確認できていいですね。
ちゃんと調べたい場合は、ウェブ検索で大元のサイトに行くことも多いですが。

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